コラム

民芸店ましこ

　1952年創業、2022年に70周年を迎えた民芸店ましこ。
　陶器専門店として益子で最初にできた店舗です。開業に至るエピソードも興味深く、元々呉服屋を目指して初代の妻が和裁を教えており、そこで濱田庄司と出会いました。民芸運動を主導した陶芸家の彼に勧められ、それまでなかった益子焼専門店を開くことになったそうです。濱田庄司が町の人たちに受け入れられ一緒になって活動してきた姿が想像されます。

　濱田窯の作品や多くの益子焼作家の作品を手に取って選ぶことができます。窯元で量産している日常使いにピッタリなお手頃なお皿・カップから益子の巨匠たちの大作まで時代を繋いでゆく益子らしい陶芸を幅広く取り揃えています。

　店舗は益子駅から城内坂へ向かう本通り商店街にあり、現在まで益子と焼き物の歴史を見守ってきました。店主の中山さんご家族が仕入れた商品を一つ一つ手にとり、丁寧に検品をしたり陳列を入れ替えたり、見やすさ・手に取りやすさにこだわった店内。民藝運動に影響を受けた版画家の作品や、染物も店内に飾られています。
　
　益子焼の湯呑みでお茶を出し、お客さんとの会話を大切にする店主中山さんの温かさが伝わってくるお店です。

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クラフトやまに

　
　大切な贈り物に益子焼を探したい、自分で大切に使う器を探したい、そんなプレミアムな焼き物探しにおすすめです。現役で活躍される人気作家の焼き物が並ぶほか、濱田庄司、島岡達三をはじめ益子の巨匠陶芸家たちの作品の販売も行っています。現役の陶芸家は益子・笠間で活動する方、益子や笠間と縁のある方がメインになっており、陳列も作り手ごとに紹介しています。作風は益子の伝統的な釉薬にこだわった作品、カラフルな色調、絵付や象嵌の細かい作品、あるいは磁器もあり様々です。


　店舗は城内坂の通り沿い、坂を登り切ってカーブする付近のわかりやすい場所にあります。店内は整っていて広々と明るく、季節に合わせた飾り付けと陳列は見るたびに発見があります。店舗奥のギャラリー暁では展覧会を開催しており、陶芸家と新作の器に出会うことができます。
ぜひ大切な一皿を探しにごゆっくりご覧ください。

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やまに大塚本店

　やまに大塚本店は益子駅方面からの城内坂を上り左手に見えてきます。日々の暮らしの中で使いやすい焼き物が用途や種類ごとにまとまって陳列されているので、「こんな器が欲しいなあ」という時には特に探しやすいお店です。
　
　入り口付近には人気窯元ごとに展示をしているコーナーがあり、他店にはないバリエーション豊富な品揃えです。一家で必要な枚数の器を揃えたい時にも、シリーズごとに数がある点も大変便利です。アクセサリーから花瓶、陶器の洗面鉢まで、幅広い用途に対応しています。２つのギャラリーでは約半月ごとの企画展も楽しめます。


　やまに大塚は隣接する敷地内に飲食店も経営しています。レストラン「ほっとるーむけやき」や「カレーキッチンYAMANI」では実際に店舗で売っている益子焼を使って味わうことができ、食卓での使い方をイメージして器選びに生かすことができます。

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