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コラム

笠間焼を選ぶ vol3〜窯元〜

コラム
笠間焼を選ぶ vol3〜窯元〜

製陶ふくだ



 江戸時代からの歴史ある笠間焼窯元の「製陶ふくだ」。代々継がれてきた敷地を訪れると、見上げるほどの高さの陶製の花瓶が迎えてくれます。
 暖簾のかかる正面の建物はショップになっており、製陶ふくだの笠間焼製品を手に取って選ぶことができます。笠間焼の陶芸体験も1963年と古くから行っており、団体にも対応しています。手捻り、絵付、ロクロづくりの各種類の体験ができます。

 江戸時代、園部善六という陶工が近江国信楽から笠間へ来て窯を開きました。その窯を1796(寛政8)年に初代義右衛門が買い受けてから、現在の第6代義右衛門に代々引き継がれています。この窯は、江戸時代の笠間藩主牧野貞直から「仕法窯」として保護奨励された6つの窯の一つで、随所でその長い歴史を感じることができます。

 笠間焼の江戸時代の道具類や日本遺産構成文化財になっている黒釉捏鉢、陶製湯たんぽなど、かつての生活用品を見ることができます。また敷地内の「世界のやきもの博物館」では世界各地60カ国・約600点以上のやきものを見ることができます。工房では6代目の福田さんと複数の職人たちが使い手のことを考えて製作を行っています。ショップで福田さんの器を手に取って触れて体感してみてはいかがでしょうか。

製陶ふくだ 店舗情報・地図
製陶ふくだ HP
製陶ふくだ Instagram



向山窯



 向山窯(こうざんがま)は15名ほどの職人(笠間焼伝統工芸士5名)が製作する笠間焼窯元です。工房と販売店が分かれており、ギャラリーロード入り口でオレンジ色が目印のプラザ店では、カップから大皿・土鍋までさまざまな種類の器が購入できます。家庭用から業務用まで様々な種類の器を取り揃え、数も揃えやすいのが特徴です。

 オリジナルシリーズの「へルッカセラミカ」(フィンランド語で軽い焼き物)は薄手に作られて食卓で使いやすく、ブルー・ピンクなど鮮やかなカラーバリエションが人気の商品です。
プラザ店から少し離れた工房ではレストラン・料亭の注文品から生活雑貨セレクトショップまで幅広い焼き物を製作しています。昭和46年(1971年)に陶芸家増渕浩二さんが創業して以来、職人による手作りの技術力に加えて数量の多い業務用の注文に対応できる組織力で販路を広げてきました。製作の流れは、職人一人ひとりが担当商品を最後まで責任を持って仕上げる一貫製作のスタイルが大きな特徴で、独立して活躍する陶芸家も多く輩出しています。

向山窯 店舗情報・地図
向山窯 HP
向山窯 Instagram


大津晃窯



 道の駅かさまの西側に位置する大津晃窯(おおつこうよう)は江戸時代末期から150年余りの歴史を持つ窯元です。4代目大津廣司さん・5代目晃一さんと数名の職人さんが伝統技術を生かしながら、使う人の気持ちになって作陶を続けています。

 通りに面したリニューアルされたショップでは自社製品とセレクトされた作家の焼き物を販売しています。自社製品はグレーの天井のモダンなスペースに展示され、4代目が得意とするオリジナルの釉薬を使った大型の壺、花入、大皿が目を引きます。食卓で使いやすいマグカップ、納豆を混ぜるのに使いやすく作られた納豆皿、お酒に合わせたくなる酒器の数々、等幅広く器が揃います。釉薬に加えて細かな紋様による手触りなども手に取ってお楽しみください。

白い天井の明るいスペースでは40-50名の笠間焼作家の作品を扱っています。特に作家の個性が現れるカップ類を多く販売しています。
店舗奥では現代生活では珍しくなった笠間焼の初期の日用品の大型の捏鉢、甕、湯たんぽなども見ることができます。時代を越えて長く続く歴史ある窯元ならではの見どころです。
 敷地内の陶芸体験教室の施設も充実しており、学校関係など団体にも対応しています。是非お問合せください。

大津晃窯 店舗情報・地図
大津晃窯 HP



取材・文・写真|益子町地域おこし協力隊 村越慧 2023
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